1年前の今日にそのときよく会っていた人と江ノ島に行った。ピンポンの聖地巡礼しようと言われたから小さな神社に行って、そこから景色を見た。漫画と似たような構図で写真を撮って本当にここがこの場所であるんだねと感動した気持ちを思い出す。
海の写真はすごく良く撮れた。私が海を好きな気持ちがあるからだよ。波が意思を持ってそう動いているようであのなだらかなリズムが心地よかった。それと二枚だけ、楽しそうな私の写真があった。
電車の中で来るときにスーパーカーのSea Girlを聴いてきたと話した。その人もその曲が好きだと言っていた。海に来てよかった。大して良い思い出ではないのだけど、この先もちょっと思い出してしまうのだろうし、良い思い出になりつつある。人にたくさん話したからだと思う。
1年後の今日は違う、朝から体調がすぐれなくて布団で寝てじっと痛みを我慢していた。常備薬が切れているのに徒歩5分の薬局にも行けない。視界がぼやけてくる。大丈夫だと背中をさすってやりたい。限界になる前に着替えて部屋を出た。そんなときに限って隣の部屋の人がドアの前にいてバレちゃった、おばあちゃんだった。薬を買って家に帰る前にペットボトルの水で流し込んで、早く治れと祈りながら布団でもう一度寝た。気づいたら16時前で浮腫んだ体が重たかった。スマホを開いたら一番最後に見ていたフー・ファイターズのWikipediaがあった。
17時になって体調が良くなってきたから買い物をして、どこかの道で変なものを踏んだのか靴がベタベタして、雨降ってほしいなって願ったら帰るころに降り出した。
弱っているときほど誰かと話したくなる。すがるように電話をかけて、話したかったことを忘れて切る。悩みなどなければ電話なんてしないような気がする。今日誰かと電話をするなら今年も海に行きたいなって話をする。
そんな感じで今日が終わる。
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